建設業ってどんな仕事?きついって本当?現役社員がリアルを解説

建設情報

「建設業って、やっぱりきついのかな…」

そんなイメージを持っている人は多いと思います。

実際、僕も建設業界に入るまでは、

「夏は暑いし、冬は寒そう」「肉体労働でしんどい」「職人気質の人が多くて怖そう」と、

ネガティブな印象ばかりでした。

でも実際に業界で働いてみてわかったのは、

「思ってたよりも多様な働き方がある」ということ。

営業や設計、管理系の仕事も多く、体力に自信がなくても活躍できる職場はたくさんあります。

本記事では、業界未経験の人に向けて

  • 建設業界ってどんな仕事があるの?
  • 本当にきついの?働き方の実情は?
  • 未経験からでも入れる?向いてる人は?

というテーマを中心に、

現場で働いている立場からリアルな情報をわかりやすく解説します。

「転職を考えている」「建設業に少し興味があるけど不安」という方の判断材料になれば幸いです。

そもそも建設業ってどんな業界?

「建設業」と聞くと、どんな仕事をイメージしますか?

多くの人は「工事現場で働く人」や「ヘルメットをかぶって現場を仕切る人」を想像すると思います。

もちろん、それも建設業の一部ですが、実際はもっと幅広い仕事が関わっています。

たとえば、以下のような分類があります。

カテゴリ内容の例
施工(現場)建物・道路・橋などを実際に作る作業(大工・鉄筋工・土木作業員など)
施工管理工程・品質・安全・原価などの管理。現場監督に近い役割
設計・積算建物やインフラの設計をしたり、工事にかかるコストを算出する仕事
営業・受注顧客対応、見積作成、案件獲得など。現場ではなく社内で働くことも多い
事務・総務系安全書類の作成や人員管理、経理などバックオフィス的な業務

このように、実は「現場で汗を流す人」だけが建設業ではないのです。

特に近年は、女性の施工管理技士や設計士、営業職なども増えており、

「体力勝負の業界」というイメージは少しずつ変わりつつあります。

また、建設業は住宅・ビル・道路・橋・鉄道・上下水道・空港など、

あらゆる社会インフラに関わっています。

そのため「人の生活を支える仕事」「形に残る仕事」として、やりがいを感じやすいのも特徴のひとつです。

建設業の仕事って本当にきついの?

「建設業=きつい」というイメージは根強くあります。

実際、僕自身も入社前は「夏は地獄のように暑い」「毎日体力勝負」「休みも少なそう」といった印象を持っていました。

ここでは、よくある「きつい」と感じる要素と、実際のところどうなのかを紹介します。

◆ 肉体的にきついのは事実。でも全員が現場に出るわけじゃない

現場職(職人さんや作業スタッフ)の場合、確かに体力が必要です。

夏場の炎天下や冬場の寒風のなかでの作業は、正直キツいと感じることもあります。

ただし、すべての職種が現場に出るわけではありません。

たとえばゼネコンやサブコンの施工管理担当は、現場には出るけど実作業はしない場合も多いです。

また、設計・積算・事務などは完全に内勤で、空調の効いたオフィス勤務というケースもあります。

◆ 労働時間や休日は?昔と比べてかなり改善傾向

「休みが少ない」「残業が多い」というのも建設業界のネガティブなイメージですが、

働き方改革や法改正の影響でここ数年で多少改善されてきています。

施工管理や技術職でも、

  • 週休2日制を導入する企業が増加
  • 残業時間の制限(36協定の厳格化)
  • ITツール導入による業務効率化(例:図面や工程表のデジタル管理)

などが進んでおり、

「昔ながらのブラック業界」という印象とはずいぶん変わってきています

◆ 精神的な大変さは「人間関係」と「段取り力」

肉体面以上に大変なのは、「段取り」と「コミュニケーション」です。

特に施工管理では、

  • 職人さんとの連携
  • 顧客対応
  • 協力会社との調整
  • 工期・予算・安全など複数のタスクを同時に管理

などが求められます。

ただし、これは逆に言えば成長につながる部分でもあるので、

「人と関わるのが苦じゃない」「責任ある仕事がしたい」という人にはやりがいのある環境です。

まとめると、建設業は「体力勝負」の業界ではあるものの、すべての職種がそうではありません。
また、働き方も年々改善されており、“きつさ”は仕事の選び方次第でかなり変わります

どんな人が建設業に向いてる?

「建設業に向いている人って、やっぱりガテン系の体力ある人だけ?」

そんなふうに思っていたら、ちょっともったいないかもしれません。

建設業界にはさまざまな職種があり、それぞれに向き・不向きがあります。

ここでは共通して活躍しやすい人の特徴や、実際に求められる資質について紹介します。

◆ 向いている人①:コミュニケーションを大事にできる人

意外かもしれませんが、建設業界では人と話すことが非常に重要です。

現場では、職人さん・協力会社・上司・お客さんなど、多くの関係者とやりとりがあります。

  • 伝え方がわかりやすい
  • 相手の立場で物事を考えられる
  • 報連相(報告・連絡・相談)がしっかりできる

こういった「基本的なコミュニケーション力」がある人は、現場でも事務でも重宝されます。

◆ 向いている人②:段取り・整理が得意な人

建設業の仕事は、「決められた工程通りにミスなく進める」ことが非常に重要。
そのため、段取り力・スケジュール管理・資料の整理整頓が得意な人は強いです。

施工管理などはまさにその力が問われる仕事で、「現場の指揮官」的なポジションです。

◆ 向いている人③:コツコツ真面目に取り組める人

建設業は「一発勝負」ではなく、「継続と信頼」の世界です。

ド派手な成果よりも、「毎日しっかりやる」「約束を守る」「小さなことでも手を抜かない」

こういった姿勢の人は評価されやすく、未経験からでもしっかりと成長していけます。

◆ 向いていないかも?というタイプ

逆に、こんなタイプの人は少し苦労するかもしれません。

  • 時間やスケジュールを守るのが苦手
  • 人とのやり取りを避けたい
  • 細かい確認を面倒くさがる

もちろん向き不向きだけでなく、仕事の種類によって適性が変わるので一概には言えません。

事務や設計職などは、静かな環境で黙々と作業することが多いため、内向的な人にも向いています。

まとめると、建設業に必要なのは「体力」よりも「責任感」と「人と協力できる力」。
未経験でも、まじめにコツコツやれる人なら確実にチャンスがあります。

未経験から建設業界を目指すには?

「興味はあるけど、経験も資格もないし…」

そんな不安を感じている人に向けて、

ここでは未経験からでも建設業界に入るためのステップを紹介します。

建設業は、意外にも「未経験歓迎」の求人が多い業界。正しい準備をすれば、安心して飛び込めます。

◆ ステップ①:どんな仕事をしたいか決める

まずは、自分が「現場作業」「施工管理」「営業」「設計」など、どのような職種を目指したいかを考えることが大切です。

  • 体力に自信があれば、現場作業や配管工なども選択肢
  • 人とのやりとりが得意なら、営業や施工管理もおすすめ
  • デスクワーク系が良ければ、積算や設計アシスタントもあり

方向性が見えてくると、必要なスキルや資格も明確になります。

◆ ステップ②:資格を取得すると有利になる

未経験からでも働けるとはいえ、資格があると就職・転職でかなり有利です。

とくに以下のような資格は、初心者が取り組みやすく、現場でも評価されます。

資格名内容特徴
第二種電気工事士一般住宅の電気工事が可能需要が高く独学でも合格可能
職長・安全衛生責任者教育現場の安全管理・指導役になる講習1日〜2日で取得可
玉掛け技能講習重機で資材を吊る作業に必要重機作業現場で重宝される
建築CAD検定図面の作成スキル設計アシスタントなどに有利
2級建築施工管理技士(技士補)工事全体の管理に必要な国家資格独学も可。若手のキャリアに◎

◆ ステップ③:転職サイトやエージェントを活用する

資格と方向性が決まったら、次は求人探し

建設業界に特化した転職エージェントや求人サイトも多く、未経験向け求人も豊富です。

サービス名特徴
建設求人ナビ施工管理職に特化。高収入求人が多い
マイナビ建設エージェント資格や経歴に応じた手厚いサポート
doda総合系だが建設業の掲載も多め。スカウト機能もあり

未経験OK・研修制度ありの企業も多く、最初の一歩を踏み出しやすいです。

◆ ステップ④:とりあえずアルバイトや派遣で現場を経験してみるのもアリ

「正社員でいきなり働くのは不安…」という場合は、

まずは短期バイトや派遣で現場を体験するのもひとつの手です。

リアルな現場の雰囲気を知ることで、自分に合うかどうかの判断材料になります。

まとめると、建設業界は「未経験からでも入れる」「資格でチャンスが広がる」「求人が多い」業界です。
少しでも興味があるなら、まずは情報収集や資格の勉強から始めてみるのがおすすめです。

現場のリアルな声(自分の体験談や知人の話)

実際のところ、建設業界って働きやすいの?本当に未経験でもやっていける?

ここでは、僕自身の体験や、周囲で働く同僚・知人の話をもとに、「リアルな現場の声」をお伝えします。

◆ 同僚の話|現場未経験から施工管理に転職した人も

僕の同僚には、まったくの未経験から施工管理職に転職した人もいます。

最初は図面も読めず、職人さんの会話についていくのも大変だったそうですが、

会社の研修や現場での経験を積んで、今ではしっかり現場を回しています。

「未経験だと不安だったけど、最初に“ちゃんと教えてくれる会社”を選べたのが大きかった」と言っていました。

◆ 意外だったこと|思ってたよりも「人情味」のある業界だった

正直、建設業ってもっとピリついた空気なのかなと思っていました。

でも実際は、職人さんも現場監督も話せば親切で、

上下関係よりも「仕事を円滑に進めるための協力体制」が強い業界です。

口調がちょっと荒っぽくても、本気で現場を良くしようとしてる人が多く、「人情味のある人間関係だな」と感じています。

まとめると

僕の経験から言えば、建設業界は「ハードだけどちゃんと面白い」世界です。

特に誠実にコツコツやれる人にとっては、確実に評価されて成長していける場所だと思います。

まとめ|建設業は「きつい」だけじゃない。未経験でも活躍できるチャンスあり

「建設業ってきつそう…」「自分には向いてないかも」

そんなふうに感じていた人にこそ、

この記事を通じて業界のリアルな姿や多様性が伝わっていれば嬉しいです。

実際に働いてみると、建設業界には

  • 社会を支える誇りがある
  • 成果が“形に残る”やりがいがある
  • 人とのつながりを大事にする文化がある

そんな魅力が詰まっています。

しかも、今は未経験からチャレンジしやすいタイミングでもあります。

「ちょっと興味が出てきたかも」と感じたなら、まずは資格取得や情報収集から始めてみてはいかがでしょうか?

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